難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

2018-01-01から1年間の記事一覧

吉澤嘉代子『女優姉妹』雑感

11月7日発売、吉澤嘉代子4枚目のフルアルバム『女優姉妹』 いち早くCDを買いに走り、ブックレット片手に過ごす時間。失われつつあるこんな幸せを、まだ味わわせてくれるアーティストが居るのは、たいへん嬉しいことである。 今回の『女優姉妹』には、シング…

9/17 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 名古屋市美術館

春の国立新美術館以来のビュールレ・コレクション。 9月17日は祝日の月曜で、昼12時ごろだったか、名古屋市美術館に着いたときには、入場に長蛇の列。致し方なし。 入場してすぐ目に入る右の壁、ファンタン・ラトゥールの《パレットを持つ自画像》が、群がる…

4/24 アンジュルム和田彩花のビジュルム公開録音 4/25 モネ それからの100年 名古屋市美術館

名古屋駅からミッドランドスクエア シネマ2へ、地下から攻めても地上に出てみても行き方がまるでわからず、迷いに迷うのは方向音痴の宿命、慣れたもの。 日曜美術館「パリジェンヌというミューズ」の回をきっかけにビジュルムを聴き始め、すっかり毎週の楽し…

4/2 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 国立新美術館

乃木坂駅六番出口は、国立新美術館に直結している。美術館へ向かう以外では、まず用のない出口と思われる。しかし、想像より人の出入りが多い。地下から抜け出てみると、まず思った。国立新美術館、めちゃくちゃでかい。そしてかなりの賑わい。彼らはやはり…

3/30 木島櫻谷 近代動物画の冒険 泉屋博古館分館

六本木一丁目駅から、泉屋博古館分館までは、階段を上がってすぐだった。途中の桜を見ながら、いい景色だなと歩いていく。座って桜を眺めている人もちらほら。ストロング缶握りしめて独り座しているお姉さんも。複雑な季節なのである。 明治後半から大正期に…

3/30 ルドン─秘密の花園 三菱一号館美術館

高速バスの乗り降りでしか使わない東京駅の、丸の内側へ初めて出た。写真でよく見る、近代風のレンガ造の建築を見渡す広場は、絶えず人間が溢れ出そうとも広々としていた。今回の目的地は、そのすぐ近く。 三菱一号館美術館は、私の好きな和田彩花さんが、エ…

3/19 吉澤嘉代子 ウルトラスーパーミラクルツアー大阪

吉澤嘉代子を好きになる機会は、過去に二度巡ってきていた。初めは、架空OL日記を見ていたとき。次は、『残ってる』を紹介していたDAM Channel… 絶好の機会には乗らず、なんでもない時に、なんとなく動画を巡っていたら、吉澤嘉代子にたどり着いた。そして、…

3/18 櫻谷文庫(旧木島櫻谷家住居)

日曜日は曇っていた。あんなに気持ちよく晴れた土曜日を、終日ベッドの上で過ごしてしまった後悔が、怠惰な私を阪急電車に乗せた。 西院駅で阪急の自転車を借りる。北野白梅町の方向へは、何年ぶりだろうか。目的地の櫻谷文庫は、洛星中・高校のすぐそばに…

STU48 1st Single『暗闇』所感

奇しくも今春、関西から瀬戸内の地元へと戻ることとなったこの時期に、その瀬戸内を拠点とするSTU48の『暗闇』という楽曲に出会えたのは、なにかの縁を感じざるを得ない。 一聴してみたときは地味なようにも感じたが、これくらい穏やかなメロディが瀬戸内に…

中村光夫『今はむかし──ある文学的回想』

辰野隆、鈴木信太郎、渡辺一夫、中島健蔵、豊島与志雄… そんな教授、講師陣が在籍していたころの東大仏文の様子は、多くの作家が書き表している。文学に傾倒し、教室には碌に出ず、日々思索に耽る。これに憧れて大学生活を奔放に過ごした私は、現代社会が見…