難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

出玉

最近買った Greg Skaff の『Polaris』というアルバムめっちゃ良い。落ち着く。今もこれを聴きながら書いている。

 

Polaris

Polaris

  • アーティスト:Greg Skaff
  • Smoke Sessions Rec
Amazon

 

先週末土曜日は山に登ってきた。というか山の上にある神社へ行ってきた。階段をのぼりにのぼった。

まだ暑い時期じゃなくて良かった。今の時期でも、ギラギラに晴れていたら無理だったかもしれない。曇りで良かった。


f:id:pppauline:20240424002901j:image
変な植物があった。調べてみると、どうやらユキモチソウというやつっぽい。確かに雪のように白い餅みたいなのが付いている。希少植物らしい。あと毒草なのだと。


f:id:pppauline:20240424004743j:image

藤の木の下にいたネコ。

 

途中の休憩できるカフェ的なところでコーラフロート飲んだり、障壁画が見られる書院があったので鑑賞したりした。かなりまったりしていたので下山が遅くなった。下りてからあちこち観光するつもりだったのだけど、どこも間に合わなかった。そういうこともある。

気を取り直して、地酒や地ビールが飲めるお店で軽くやって帰ることにした。歩き疲れた状態でグイッと飲むビール、最高だ。一日の疲れが泡のように弾ける。


f:id:pppauline:20240424003418j:image

 

ほろ酔いで帰宅して、少し休んだあと近所のスーパー銭湯へ出かけた。久しぶりにゆっくりサウナを楽しむ。いい感じだ。サウナ室内のテレビをぼーっと見る。『新美の巨人たち』やってた。「松本城とレトロ建築巡り」という回。いい感じがすぎる。

 

帰りにスーパーへ寄ったら、良さげな日本酒を見つけたので買った。山梨の「七賢 純米生酒 春しぼりおりがらみ」というお酒。ピンク色のエチケットが春らしい。「名水の里・白州の水で醸した爽快な辛口」だそうだ。

なぜこれにビビッと来たかというと、山中の書院で見た障壁画の中に「竹林七賢図」があったからである。運命感じなきゃ、ウソだよ Now! Touch My Heart!

よく冷やして飲む。すっきりとして飲みやすく、ほんのり甘い。私の住む地域のお酒ではあんまりない感じの味わい。山梨県北杜市産の酒米「ひとごこち」を使っているらしい。美味しい。まだ残ってたら買いたいな、というくらい気に入った。

 

翌日曜日は雨だし身体がバキバキだしで動けなかった。土曜たくさん遊んだからええんです。

蛇上座

二台並んでるセルフレジで隣の人と同じタイミングで会計してしまって、「おつりとレシートをお取りください」的な機械音声がダブっちゃったとき気まずいね。

 

今日は朝からわりと忙しめだった。一日中動き回った気がする。

動き回った、といえば、最近の自分の思考もぐるぐるぐるぐる回っている。どこへ向かうでもなく、ただぐるぐると。

結果、なにも考えられてはいない。そんな感じ。でもまあ進めてはいるんだろう。そう思っている。バカでかい螺旋階段だ。

 

最近ジャズにハマり始めた。Weather Report 聴き始めたのがきっかけで、ジャズ一年生始めさせてもらいましてん。Bill Evans とか Cannonball Adderley とか聴いてる。ギター系もいいね。Pat Metheny とか Wes Montgomery とか。これまでメタル・ハードロックばっかり聴いていたので新鮮で良い。

ハードロックも相変わらず好きだ。最近買った Beck Bogert & Appice がバリバリかっこよくて聴きまくっている。Jeff Beck って今まで全然触れてこなかったけど、さすが三大ギタリストとかなんとか言われてるだけある。

三大ギタリストといえば、今日 Eric Clapton『461 Ocean Boulevard』買った。聴きながら寝る。

O_再生

自宅マンションの補修工事が終わったと思ったら、向かい側の空き地で建設工事、それが終わったら近くの建物の解体工事が始まった。毎日うるさくてしゃーない。

よく言われる「閑静な住宅街」ってのは、やたらと建てたり壊したりしないイメージ。それだから好まれるんだな。うちの周りとは違う。

高級住宅街、牛丼屋とか近くになくて不便そう、とか思ってたけど、いまでは牛丼屋より静寂が欲しい。

 

先週末日曜は新しくできた駅ビルに行ってきた。屋上広場にて行われる地元楽団の演奏会を観るためだ。今回が初回で、これから定期的にやっていくらしい。

 

前日京都の疲れもあってダラッとしていたので、ギリギリに到着。駅ビルの構造がわからず迷う。

全然間に合わなそう、と焦る。人が多く動きづらい中、あちこち迷ってやっと屋上へたどり着いた。激疲れた。

演奏はすでに始まっていた。弦楽四重奏アイネ・クライネ・ナハトムジーク。優雅だ。こちらはヘトヘトだけど。

 

激烈のど乾いたので自販機を探す。屋上にはないっぽい。下の階に降りる。ここにもない。こんなにも自販機ってないもの?その下の階にドラッグストアが入っていたので行ってみる。ドリンクなさげ。飲み物入手するのにこんなに苦労する?ここは砂漠?

駅ビルから脱出して、駅構内のコンビニへ向かう。やっとの思いで麦茶を購入。またちょい迷いしながら駅ビル屋上へ戻る。

 

ジブリ演ってた。『千と千尋』の曲。空いてるところに腰掛けてゆっくり聴く。麦茶も飲む。最高。

駅ビルの屋上からは海が見える。けっこういい眺めだ。続く「海の見える街(『魔女の宅急便』より)」と風景がバッチリ合う。

ここで定期演奏会、悪くないじゃない。たまに救急車通ったりするけど。それもそれでいいじゃない。

 

ミスド買って帰った。チョコリングこそ至高!と今までは思っていたけど、ちょっと重いかも……と感じ始めた。いろんなことが変わってきてるな。宇治抹茶ポン・デ・リング美味しかったどす。

Pekikang

暑すぎる。もう蒸し暑い。春って一瞬だな。

先週末土曜は京都へ花見に行ってきた。学生時代の友達と集まる毎年の恒例行事だ。

 

12時集合だったが早めに着いたので、大好きな担々麺屋に行ってきた。担々麺が大好きなのだけど、そのきっかけとなった原点にして頂点の店。数年ぶりに食べた。お腹いっぱい胸いっぱい。夢見ることならめいっぱい。


f:id:pppauline:20240415233423j:image

 

御池西洞院から、待ち合わせ場所の四条河原町まで歩く。知らん一人焼肉の店とかできていて移り変わりを感じる。そんなことより暑すぎる。思い出に浸る余裕もなく、半分溶けながらOPAまでたどり着いた。

友達と合流し円山公園へ。最近なに聴いてる?なに読んだ?とかそんな話をしながら、持ち寄ったワインを飲む。私の持ってきたオーストリアワインの他に、ニュージーランドルーマニアギリシャのワインが集まった。なかなか揃わないラインナップ。


f:id:pppauline:20240415233445j:image

 

毎年持って行っているKNOLL、今年はブラウアー・ブルグンダー(ピノ・ノワール)のロゼを選んだ。美味しい。秒で無くなった。あとPittnauerのperfect dayというオレンジも気に入った。「ライチの香りがする!!」と盛り上がったので「ゲヴュルツ主体なのかな〜」とか話していたけど、そうじゃなかったっぽい。まあ細かいことはええんです。美味しいから。あとエチケットが可愛い。

 

これまでの年は夜中まで、もしくは朝まで飲んでいたのだけど、今年は21時ごろ解散して各々帰路についた。大人になったなあと思う。白熱した議論、みたいなのも無くなってきたように思う。

 

帰りの電車に揺られながら宇多田のベストを聴いていた。『二時間だけのバカンス』の「物語の脇役になって大分月日が経つ」というフレーズが耳に残った。

以前までは「自分の世界」について話していた気がする。しかし今では「世界の中の自分」について話すようになった。振り返ってみるとそんな印象がある。みんな、人生やってるなあ。またゆっくり話そう。一瞬しかない桜の季節に。

(海苔の枡)

TSUTAYAで本を見ていたら、大学生くらいの女性ふたりがそこそこの声でなんか喋っていた。本好きっぽいAと、まったく読まないっぽいBの会話、弾まなすぎて気になってしまった。

Aが「これおもしろかったよ」と一冊手に取る。Bは「へーー、知らなーい。本とか読んでる時間なくて」と返す。Aは「電車とか何かの待ち時間にちょっとずつ読んでも意外と暇つぶしになっていいよ」と勧めてみるも、Bは「私さー、外で本読むの無理で。音とか人の気配とかで集中できないんだよね」と跳ね返す。Aよ、この時点でもう諦めたほうがいい。そいつ興味の欠片もないから。

 

なのにAはBに本の話をし続ける。「Bって料理するよね。こっちにレシピ本あるよ」「あーーレシピ本ね。ああいうの何か味の想像がついちゃって。そうなると作る気なくなるんだよね」なんなんだお前は。天才料理人?この世のすべてのレシピをマスターした女?作る気なくしちゃったお前を奮い立たせるために世界中の料理人が究極のレシピを持ち寄って競い合う物語とか始まるんかい!

 

そんな伝説の料理人Bに、今度はハリー・ポッターの話をするA。当然読んでなどいないB。「分厚くて無理」とかなんとか言っていた。するとAは「映画は見た?」と訊く。「あー、私さぁー、映画とかドラマとか見なくてー」と一蹴するB。もうこいつと話すことねえよ。なんで一緒にTSUTAYA来たんだよ。

その後も名著をマンガで読破!みたいなシリーズ「これわかりやすくていいよ」と紹介して、「私ってさ、そういう本格的じゃないもの好きじゃないんだよね」と却下されてたり。どの本の話か知らんが本格的な原著なんて一生紐解かないだろお前は。分厚いよ、多分。というかAもAで諦め悪すぎ。最悪の三井か。

 

あれイヤこれイヤ聞きすぎて具合悪くなってしまった。『イエスマン』借りて帰ろうかなと思ったけど、ネトフリで配信してたのでやめた。

帰ると宇多田のベストが届いていた。嬉しすぎる。聴きながらこれを書いている。『traveling (Re-Recording)』良すぎなので全人類聴いてください。

 

B「あー私ってさー、新録よりオリジナル派なんだよねー」

UU2

一日雨だった。そこそこ強い雨の時間帯もあったので、桜は散っちゃったかもしれない。今週末花見なんだけどな。ちょっとは生き残っていてくれ。

 

重めのストレスが投下されて、耐えきれずに電話で助けを求めてしまった。いつもなら散歩しながらアレコレ考えたり、ジョギングで気分転換したりして感情を整理するのだけど、今日は天気的にそれが難しかったので、「助けてくれ〜〜」という感情を突然電話で投げつけてしまった。大反省。

みんなそれぞれストレスと戦いながら、散歩したりコーヒー飲んだり、映画見たり音楽聴いたりで、そうして絶妙なバランス保って過ごしているのに、いきなり平穏を切り裂くようなことをしちゃいけない。苦しむ人間を一人増やしてしまったにすぎない愚行だ。超反省。

 

いっさい助けを求めてはならぬ、というわけではない。それは無理。焦ってボム兵を渡すみたいな助けの求め方が良くない。感情の暴走に任せるな。巻き添えにして共に爆死して何になる。ある程度は自分で解除する方法を探りつつ、そこで無理なら助けを求めて、共に解除する。それが理想。

でも理想は理想で、やっぱり無理なときってある。雨の日とかね。許しておくれ。

 

そういえば昔、雨についての詩を書いたことがあるのを思い出した。萩原朔太郎「憂鬱の川邊」に影響されまくった詩だった。日々の苦しさみたいなものを表現したかったのだと思うのだが、ただの朔太郎の劣化版コピーでしかない。でも「雨」には連続的で淡々とした鬱屈さを感じていて、だからその詩を真似たのだと思う。

「憂鬱の川邊」、ここでも何度か引用している気がするが、また引く。いい詩は何度だって引く。

げにそこにはなにごとの希望もない

生活はただ無意味な憂鬱の連なりだ

梅雨だ

じめじめとした雨の點滴のやうなものだ

しかし ああ また雨! 雨! 雨!

ホンモノの凄みは段違いだ。相変わらず暗いな〜とは思うのだけど、いま読むと少し感想が違う。梅雨のあとって夏だよな。「しばらく雨続くけど、じき夏来るじゃん」という考えが当時まったく無かった。憂鬱にずぶ濡れ続けることができなくなってきたのかも。

大人になるってどういうこと?と訊かれたら、「永遠の梅雨を失うこと」とでも答えよう。

宗魔II

コンビニまで歩いてたら桜満開でテンション上がっちゃった。モーニング娘。さくら組で『さくら満開』って曲あったよね。まあ拙者、おとめ組派だったのでござるが。『愛の園 〜Touch My Heart!〜』好きだった。

 

そんな週末。金曜はいつも行く角打ち酒屋で飲み、そのあと久しぶりにビリヤードに行くなどして、大学生のような遊び方をした。しかし身体は大学生ではないので、翌土曜はめっちゃしんどかった。いつもならしんどみを感じると外に出て、陽の光を浴びたり散歩したりして回復を促すのだけど、今回はしんどすぎて外に出ても「しんど…」としか思わなかった。たまごサンドとポカリ買って帰って、摂取したあと一眠りするなどして整えた。

体調が悪いと身体がダルいのはもちろん、頭も明晰に働かないし、あらゆることのやる気が起きない。良くない。ご飯も美味しくないし。

 

日曜にはなんとか復活。お昼にでっかい肉巻きアスパラを食べた。キッチンカーが近所に来ていた。ああいうのの店員さん、めっちゃフレンドリーに話しかけてくるので苦手だ。「これから人間と対峙するぞ!」のモードになっていないとき、驚くほど人間と喋れない。アスパラはとても美味しかった。

夜は家で肉を焼いた。オモコロブロスで紹介されていて即買いした牛タンが届いたので。分厚くて満足度高めだった。野菜もいろいろ焼いたのだけど、ナスが美味しかった。ナスって美味いな〜と思う味覚、じわじわと育ってきている。昔はナスもピーマンも苦手だったな。

 

お風呂の前に走ろうかと思ったけど、お腹いっぱいすぎてやめといた。でも明日は雨っぽいんだよな〜。走っておきたかった。せやけど無理はあきまへん。寝まっせ。グランシャトーが、おまっせ。