難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

怠業

夏目漱石を読んでいると「退儀」という言葉がでてきた。「身体を拭くさえ退儀だから、いい加減にして、濡れたまま上って、風呂場の戸を内から開けると、又驚かされた」(『草枕』新潮文庫p42)みたいな感じで。 私の地元でも「たいぎい」をよく使う。面倒く…

妖怪人間

行きつけの立ち飲み屋さんのお母さんに本を頼まれたので買いに行った。芥川の『羅生門・鼻』と、漱石の『文鳥・夢十夜』(どちらも新潮文庫)。お客さんと本の話をしていて、久しぶりに読みたくなったらしい。 最近は文庫本でも1000円近くするものが多い。で…

去るの話

ここ数日は暑さも少しマシである。でも、驟雨に襲われてげんなりすることもしばしば。東南アジアかよ。行ったことないけど。 『モオツァルト・無常という事』音読し終えた。次は『近代絵画』にしようかと前に書いたが、小林以外にしてもいいかなと考え中。 …

油断大敵

日課の音読、引き続き小林秀雄『モオツァルト・無常という事』を読んでいるけど、「西行」あたりから古文の引用をスラスラ読めなくて、今日「蘇我馬子の墓」で心折れてしまった。ので黙読で片付けた。でもここから先は美術の話なので、なんとかいけそうかも…

ラクダの話

この前、友人がラクダのTシャツを着ていて、それが一瘤だったので「dromadaire だなあ」と思い、フランス語ではラクダは瘤の数の違いで呼び名が違うという話をした。 一瘤だと dromadaire で、二瘤だと chameau になる。*1前者は足が速くて、後者は体が丈夫…

二匹目のネズミ

読みかじって得た知識をふんわり披露していたら、専門家が居てボコボコにやられたの巻。その道を歩み続けてきた人はやっぱり凄い。私も「これは人より詳しい」という分野があればいいのだけど、全て中途半端だ。己の不勉強を思い知った。 「続ける」といえば…

ウォーキングちょっと

最近、用事がない限り外に出ないので、運動不足である。なので夕食後に散歩に出かけた。日が沈んでも暑い。一年で最も嫌いな月だ。さっさと過ぎ去ってほしい。 久しぶりに某ックオフで色々漁る。閉店まで一時間しかなかったので、CDと文庫本の一部しか見られ…

無題

ぼんやりと一日を過ごした。落ち込み気味である。買い物に出かけるが、買うものが浮かばない。とりあえず牛乳を手にとって、そこからまた浮かばない。うろうろする。売り場を往復しながら、ぼーっと考え事をする。 こういうときはたいてい、中原中也の詩を思…