難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

うご

めちゃくちゃ朝早く起きてしまったので、動画見たり音楽聴いたり本読んだりした。時間がたくさんあるように感じる。やらなきゃいけないこともほぼほぼ終わって、夜の時間がぽっかり空いた。素晴らしい。

 

西永良成『ヴィクトール・ユゴー 言葉と権力』読む。言わずと知れたフランスの国民的作家だけど、ナポレオン三世との因縁、というかわりと政治に関わってバリバリに戦ってたの知らなかった。帝国権力に言葉の力のみで戦い続けたのは、さすが偉大な文学者だ。

レ・ミゼラブル』も更に深く読めるだろう。量が多いのでなかなか繙く気が起こらないけど。

 

マルクス『ルイ・ボナパルトブリュメール十八日』からの引用も多かった。有名な本だが、マルクスってだけで「難しそう…」と怖じ気づいてしまい読んでいない。でも引用されている論述のキレがめちゃくちゃ鋭くておもしろかったので、ちょっと読む気が芽生えた。引っ込む前に買っちゃった方がいいね。

 

私なんかはぼーっと生きているので、社会に対する理想や憤りはそんなにないから、それに徹底的に向き合い続け、時に全力で抗う、しかも力を頼らず言葉を尽くしてというのは、スゴすぎてちょっと引く。あと「筆誅」って言葉がさらっと使われてるの初めて見た。加えられたくないな、筆誅。