難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

諸聖人よ

10月は怒濤のごとく過ぎていった。しばらくは頭の中がぐるぐるなっていたので(そういえば『青天を衝け』で栄一が人生の転機に直面する度「ぐるぐるする」と言っていた)、何か書こうにも上手く纏まらなかった。

 

最近は生田耕作『ダンディズム 栄光と悲惨』を音読している。昔はダンディに憧れたものだが、いまでは程遠く思う。私は感情を表出しすぎる。しかし社交界玉座に君臨したボー・ブランメルに対する憧憬の念は、いまだ消えない。その栄光も悲惨も。私はこういう「美」に弱い。

 

読書は最近わりと子どもに関する本が多い。先月末と昨日とで『星の王子さま』を二回読んだ。大好きな本。昔から信条にしてきた「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という言葉を、改めて胸に刻む。

あと広瀬友紀『ちいさい言語学者の冒険』かなり面白かった。子どもの言い間違い、実はかなり高度で、言語の規則を理解し始めているからこその過剰な一般化からきているの凄い。子どもって天才だ。言語習得に関する本もっと読みたくなった。

 

 

11月も慌ただしくなりそう。楽しみなことや、緊張すること、まあ色々。あまり散らかさないように、丁寧な暮らしを心がけたい。