難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

会話

今月いちばん緊張することが終わった。結果は惨憺たるものだったけれども、やってみて良かったなとは思っている。友人たちが集まってくれたのも心強かった。

 

知らない人たちに混ざって喋るのは、立ち飲み屋さんでかなり慣れているつもりだった。しかし先日は借りてきた猫になってしまった。

よく考えると、立ち飲み屋さんとは状況がまるで違う。私のよく行く立ち飲み屋さんでは、常連さんに混じって単身赴任などでフラッと飲みに来た初見さんもちらほら見られる。常連さんもそういう人たちと話すのに慣れている。店主さんも常連さんと初見さんの話を上手く繋いでくれる。みんな同等の「いちお客さん」として話しましょうよという空気が出来上がっている。

 

ところが先日のイベント終わりの会では、ゴリゴリの常連さんたちと、その常連さんが招いたお客さん、そんな中にただ一人「君だれ?」って感じで私が混ざっているという構図が出来上がっていた。あまりこういう会で途中退席しないのだけど、自分がここにいる必要あるのか???幽霊では???と感じてしまい、かなり早い段階で抜け出した。

 

空気感、出来ていなければ作り出すことも可能なのだけど、疲れていたのもあって頑張れなかった。人付き合い苦手だ。下手くそ。

 

でも早めに離脱したのは正解だった。「私など居ても居なくてもおんなじ」と思ってしまう場所に長く留まるもんじゃない。消えたくなるから。「私」が消えてしまうから。