難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

しばらく書かないうちに、冬が本格化してきている。こういう季節だからだろうか、どうしようもなく不安定な毎日を過ごしている。楽しいこともあるのだけど、やはり物事を真剣に見つめていくと、辛く苦しい思いは避けられない。

これまで隙間にねじ込んで片付けた気になっていた問題を、当時より深刻化してしまって出来るだけ見ないようにしていたそれを、ひっぱり出して処理しようとしている。いつかはやらなくちゃいけなかったこと。

 

あれやこれや物思いに沈みがちだけど、そんな私の心を軽くしてくれるものたちがある。読んできた本、愛誦してきた詩、聴いてきた音楽、見てきた映画。関わってきた人たち。

いびつな道を歩んで来た私だけど、その中で出会ったものたちには自信がある。どれも私を構成する大切な要素である。

 

瑣末なことにとらわれてはいけない。迷ったときこそ、本当に大切なことを見失っちゃいけない。

物事は本来もっとシンプルで、例えば「好き」という思いただそれだけで十分だったりする。よけいな色を混ぜてはいけない。あんまりやりすぎると、最後には真っ黒になってしまう。

鮮やかな思いよ、そのままで。