連休はどこにも出かけず、積読していた難しめの本にでも向き合おうと思っていたが、連日ふらふらと遊びに出てしまった。
コロナ以前ぶりに、古くからの友人と飲みに行けたのが嬉しかったので良しとする。
内臓よわよわなので、三日も飲みが続くと体調を崩す。なので家でゆっくり映画を見た。
『メッセージ』(原題 Arrival)という2016年の映画。原作はテッド・チャンの短編。突如地球に現れた巨大物質、その内部には謎の知的生命体が。彼らと意志の疎通をはかり、何を目的に地球へ来たのか探るため、言語学者のルイーズは、物理学者イアンと共にその言語を読み解いていく。
途中で二人がサピア=ウォーフの仮説について話す場面があるが、実はこれが物語の鍵を握っている。
つい最近、ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』を読んだばっかりで良かった。
あらすじにもあるように、ラストは「美しくもせつない」
映画といえば『ダイ・ハード』みたいな、ドカーンやって最後にみんなでイェーイやったぜ!はい終わり!って感じのが好きな私だけど、この映画はなかなか良かった。
改めて、言語って奥が深く素晴らしいと思った。もし宇宙人が本当に地球に来たときは、この作品みたいに、われわれが言語を解読するの長ーいあいだ待ってくれたら良いな。