難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

gagaga

NHKオンデマンドで『真田丸』を一気見したのち、続いて『山河燃ゆ』を見始めて、先日見終わった。1984年の大河ドラマ。これまで見た中で一番古い。

第二次世界大戦を扱ったもので、山崎豊子『二つの祖国』が原作。ちょっと前に小栗旬主演でスペシャルドラマをやっていた。見よう見ようと思って結局見なかったやつ。二夜連続で長かったから。なのに全51話の方を見るという。

 

アメリカ生まれ日本育ち日系二世の主人公が、日本でもアメリカでも酷い扱いを受け、それでも懸命にまっすぐ頑張り続けるんだけど、ずーーっと上手く行かず、最終的には死を選ぶ、という感じの、いったいなんだったんだ……ってドラマだった。

まあでもこの戦争自体が「いったいなんだったんだ」って感じだよね。「なんだったんだ、しょうもな」で終わりでいい。なのに最後までクソ真面目に向き合った主人公、可哀想だ。なんやねんこれってものにまっすぐ向き合う必要はない。

 

その点、沢田研二演じるチャーリー田宮は柔軟だと思った。権力にしがみついて、戦時を上手く生き抜いた。結局こういう人がストレート勝ちしていっちゃうんだよな世の中。友達とか家族にめちゃくちゃなことしてるのに「なんか憎めない」みたいなキャラだから交友も途絶えないのすごい。周りがいい人たちすぎるのか。

 

こういう人のが生きるの上手いよな〜とかわかるんだけど、なかなかそうは生きられない。こうすりゃボロ勝ちできる、ってわかってても「いやでもその手はあまりにも……」と思って引っ込めちゃう。

なぜなのか。勝ちロードをひた走る度胸がないのかもしれない。しんどそう。そういうことを考えるとチャーリーの人生も味わい深い。孤独に走り続けてたんだな。生きるのに上手いも下手もない。