難聴亭日乗

つれづれなるままに その日ぐらし

2023-01-01から1年間の記事一覧

NO

空のペットボトルが机とかから落ちるとき、音といい跳ね方といい、なんであんなにムカつく感じなんだろう。ムカつくものランキングわりと上位かもしれん。 それはどうでもいいんだけど、今更ながらアンデシュ・ハンセン『スマホ脳』読んだ。話題になりすぎて…

メタ

世の中が落ち着いてきて、イベントが復活してきている。わりとお祭り事とかそういうのは好きな方なので、色々と遊びに行けるのは嬉しい。 先日は、好きなワインバーのセミナーに参加してきた。店主さんの得意分野であるオーストリアワインを扱う回には、でき…

言葉

湿気の所為なのか、弦楽器のチューニングが狂いやすい。 人間もそうかもしれない。雨が続いて、気分が落ち込んでいる。いや、それだけの問題ではないか。ここ最近色々とあって元気が出ない。 私はお手伝いロボットではなく、いちおう感情を持った人間なので…

metonymy

最近暑くなってきた。というか、蒸し暑い。嫌いな季節の訪れを感じている。 でもまだ夜はちょい肌寒い日あるので、鍋ギリいけるかな〜と思い、買い物に出かけた。肉や野菜をたくさん買って、さて帰ろうかとスーパーを出たとき、何かが近づいてきた。 旧校舎…

偶然の確率

友人と飲んでいたら、帰り際にめちゃめちゃいい話になって、つい遅くまで話し込んでしまった。「長い付き合いになるようなやつとの出会いのシーンは、けっこうハッキリ覚えている」という話だった。うんうん、同意。その友達との出会いのシーンの話も、よく…

会話?

昼食のお弁当買いに出たら、移動古本屋を見かけたので立ち寄ってみた。こういう移動販売車みたいなのやってる人、話しかけてくるイメージあるから、ちょっと怖い。 近所にお弁当買いに出るくらいのモードで出てるから、人間と話せる状態になりきれていない。…

ylang-ylang

連休は大いに動いた。どこもかしこも人でごった返すこの時期は、家で大人しくしていることが多いのだが、雨降りの土日を除いて毎日出かけた。 江ノ島なんぞはいつかの梨泰院のごとき込み様だったらしいが、わが田舎は、普段より人は多いが身動きの取れぬほど…

流刑地より

田舎者と貧乏人を初めて見た話という匿名記事を読んだ。田舎生まれ田舎育ち、トリーバーチは何者だ?な私にとって、興味深い記事だった。と同時に、数年前に出会ったある人のことを思い出した。 私のよく行く立ち飲み屋には、転勤でやってくる県外の人が多い…

伸びるダンス

日曜日、近くの公園でイベントがあったので行ってきた。アスパラガスを使った料理の屋台がたくさん出ていて、のんびりと楽しめるイベントだった。想像の10倍くらい人がいた。すごい人気だ、アスパラ。 どの料理にも行列ができていた。とりあえずなんか食べた…

Wille zur Macht

面白かった本の話とかしてて「俺、頭悪いからさ〜」で話をぶった切られると悲しくなる。そいつが聞く気がないのはまあ別にいいんだけど、周りもなんか頭悪い感じ出さないと意識高いっぽくなるから的な感じで、空気が完全にそっち側に傾くのが嫌だ。 それで、…

お達者で

先日、けっこうな待ち時間があったので、飲茶『史上最強の哲学入門』を読んだ。こういう入門書、噛み砕かれすぎててあんまり良くないかなとか思って、なんとなく避けていたのだけど、おもしろいし分かりやすいし、もっと早くに読んでおくべきだった。 そもそ…

KISSA

鼻水が止まらないのでティッシュとお友達。自分は花粉症ではないと思っているのだけど、これはもう、もしかしたらそうなのかもしれない。けれど自覚したら酷くなりそうなので、花粉症ではないというスタンスで今後もやっていく。 書店でぼんやり本を見ていた…

お寿し

お昼に回転寿司を食べに行った。鯛、えんがわ、イカなどを食べ、そろそろはまちや赤身に移行しますかね、と思ったとき、隣にお客さんが座った。けっこう空いてるのになぜかすぐ隣にきた。やだな、他人との距離、ある程度欲しいんだよな。 隣に座ったおばさん…

遅毒酢

なかなか忙しかった先週を終え、ゆったり平和に過ごしている。不安の空が一気に晴れた気分。 しかし喉の調子は悪い。通院が伸びてしまった。 病院での待ち時間、だいたいは本を読んでいるのだけど、読み終わってしまうとやることがない。案内板を見たりして…

ホロビ

昼間あったかすぎて、パンとカフェオレ買って公園でまったり食べたりしている。春だね。好きな季節だ。 最近は太宰治『右大臣実朝』を読んだ。大学生のときに読んであんまりわからなかったのだけど、去年『鎌倉殿の13人』を見たおかげで、実朝を取り巻く時代…

うめみ

2月が過ぎてしまった。この頃は昼間あたたかく、もう春がすぐそこだ。25日土曜日には近所の大名庭園へ梅を観に行った。「観梅」もしくは「梅見」というらしい。 そんなわけで梅見ちゃんしてきたのだけど、そういえば2月25日は菅原道真薨去の日だった。桜とい…

わさび

何もできることがない。無力だ。 親しい人が40度の高熱で寝込んでいる。電話口からは、いつもの快活な声は聞けず、弱々しい息が漏れ出るのみ。激しく咳き込んでいた日曜よりはマシなようにも思える。が、著しく消耗している感もあり、心配である。 はやく元…

あるいは鉄のハインリヒ

最近、たまに見かける言葉で「蛙化現象」というのがある。あんまり意味はわかっていないのだが、どうやら悪い意味っぽい。フードコートでキョロキョロしてしまうと「うわ〜蛙化〜〜」となるらしい。多分載ってないだろうな、とは思いつつ岩波国語辞典第七版…

Regard

「まなざし」が何とか言っていたのはサルトルだっけ。不勉強な私は『存在と無』なんて読んでいないし、この用語もよく解っていない。しかし、自分だけで自身を構築するんじゃなくて、確実に他者のまなざしも、私という存在を形づくる上で関わっているよな、…

枚挙に

「本当のことを書く」というのが、町田康『私の文学史』で、絶対におもしろい文章を書くことができるコツなのだと述べられていた。普通のことなのだけど、難しい。どうしても色々といじくってしまう。特に昨今、何が燃えるかわからない時代だから、こんな誰…

phobia

ストレスなのか、疲れなのか、眉毛が抜けてた。嫌だなあ。本当に円形に抜けるものなんだな。 体調もあまり良くない。この間、発作的に息ができなくなった恐怖心からなのか、煙草に対する嫌悪感が凄まじいものになっている。ニオイを感知するだけで吐き気がす…

fractale

意識以前の無意識も、意識による説明をまたねばならぬ。意識から独立した心の構造も、理性的意識による再構成、それも遠い迂路を踏む、あれこれと手段を尽さねばならぬ再構成をまたなければならない。 感情の処理に時間がかかる。というか切り替えが下手。別…

黙字録

昨夜、食事に出かけたとき、モツ鍋のポスターを見ていて「モツって何?」と訊かれた。ホルモンのことだよ、というフツーの返答しかできなかったが、そこから「なんでモツって言うんだろう」と話が膨らんだ。ホルモンは「放るもん」から来ている、みたいな説…

爆弾

今年一冊目の音読本は小林秀雄『考えるヒント』もはや何回読んだかわからないが、読むたびに新しいヒントが見つかる。 「批評家は直ぐ医者になりたがるが、批評精神は、むしろ患者の側に生きているものだ」というのは、小林が物事に向き合う姿勢をよく表して…

revolt

憤慨する、くらいのところまで久々にきた。必死に抑えたけど。今までの自分を振り返ると、けっこう偉い。成長できている。と、せめてそれくらいは褒めてやらねばしんどい。冷静にならないと頭も働かないからね。私はただでさえ鈍重なので、落ち着いてよく考…

のろま

寝る前に抱いていた自己嫌悪が、起床時さらに歪になって蠢いていた。 うまく人と話ができなかった。頭の回転が遅くてついていけない。私の愚鈍の所為で流れを止めてしまう。空気を悪くしてしまう。ああ、私なんてここにいない方が、彼らにとっては快適だった…

resolution

よく行くバーで年越しをした。新年になって、飲み友達とまったりしながら、今年の抱負の話をした。私はこの手の話はあまり得意ではない。なぜかというと、まあ、恥ずかしいからだ。意識高そう。あと、こういうときに話した抱負って、たいてい達成されながち…